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#2 MAPP一学期目の授業

待望の授業が開始!


2005年9月、待ちに待ったMAPP第一学期目がスタートしました。

アメリカ・ペンシルベニア州フィラデルフィア市に位置するペンシルベニア大学の一室で行なわれたオリエンテーション初日。

高まる緊張と興奮をおさえながら会場に足を踏み入れると、まずはその熱気に驚かされました。異様なエネルギーが会場を包み込んでいて、「さすが、ポジティブ心理学(以下、PP)だなぁ」と、妙に冷静に観察している自分がいました。その場にいる誰もがこの日を心待ちにしていた事が、その熱気から伝わってきました。


多様性の高いクラスメイトたち


1st day on MAPP.jpg
次に驚かされたのは、クラスメイトの多様性です。私のような大学あがりたてのメンバーはごく一部で、 ほとんどはジュニアからシニアレベルのキャリア組でした。(何だか場違いのような気がしていた私は、ようやく同世代のクラスメイトを見つけた時にはホッとしました。) 国籍は、アメリカを中心に、ヨーロッパ、アジアなど各国から集ってきていました。(ちなみに、アジア人は私を含めて計二人。もう一人はマレーシアからでした。)最も驚いたのは、彼らのバックグラウンドです。大手企業の人事マネージャー、エグゼクティブコーチやライフコーチ、学校の校長、ビジネス経営者、医者、弁護士、等々・・・共通点を見つける方が難しいくらいの多様性です。(クラスメイトについては、次号以降で更に詳しくご紹介したいと思います。)


カリキュラムの内容


Chris Peterson1.jpgクリス・ピーターソン博士
奮が冷めないままに早速始まった 第一学期目の授業。カリキュラムは、以下の4つのクラスで構成されていました。

MAPP 600 - Introduction to Positive Psychology (Martin Seligman)
MAPP 601 - Assessment and Classification in Positive Psychology (Chris Peterson)
MAPP 602 - Positive Interventions (James Pawelski)
MAPP 700 - Approaches to Good Life (Haidt, Schwartz, Diener, etc.)

マーティ(セリグマン教授)のクラスでは、PPの歴史と昨今の研究について、また、それらが現実社会にどう活かせるか?という点に焦点を当てながら講義を聴いたり、徹底的に議論を深めていきました。「教える」事を最高の喜びとする彼の名講義は、もはや一種の芸術のようでもあり、まさにクラス一体が「フロー体験」をしているような感覚でした。

クリス(ピーターソン教授)のクラスでは、心理学のバックグラウンドがない学生(大半がでそうでした)のために、基本的な心理学的アセスメントの仕方と、24の強み 「VIA」について教わりました。

ジェームス(パウェルスキ教授)のクラスでは、PPを活用した様々な介入の仕方などについて、更にMAPP700のクラスでは、毎回異なるゲストスピーカーを招いて、PPをより多角的視点から学んでいきました。

授業はいずれもディスカッション形式。教授も生徒も互いにファーストネームで呼び合い、意見交換を繰り返します。学問としてはまだまだ歴史の浅い分野だけに、教授が一方的に教えるというよりは、皆で一緒に「真理」を追求していく、といった方が正しいかもしれません。この、真理の探求が、最高に「楽しい」のです。知的好奇心がそそられて体中が「ゾクゾク」するような経験は、長い学生生活の中でも初めての事でした。

(第三回に続く)LinkIcon

2014年3月20日

執筆者:神谷雪江(かみや ゆきえ)

米・ペンシルベニア大学大学院 応用ポジティブ心理学修士課程(MAPP)第一期生。修了後は、日本で人事コンサルティング会社に勤務し、ポジティブ心理学の、組織・人事への応用に従事。2009年より米・ボストンに移り、グローバル人材の採用や翻訳業に従事。 強み診断ツール「Realise2」の翻訳にも携わる。