ポジティブ心理学とレジリエンス
定番本10冊のまとめ

 

ポジティブ心理学・レジリエンス本は学びの第一歩

レジリエンスとは?

レジリエンスとは、困難から素早く回復する能力、強靭さ、あるいは物質や物体がバネのように元に戻る能力、弾力性と定義されています。
レジリエンスは私たち一人ひとりの中にあるものですが、それをどのように使うか、どれだけうまく使えるかが、私たちのウェルビーイングや生活の質における重要な決定要因になります。


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ポジティブ心理学とは?

ポジティブ心理学はレジリエンス研究の基盤の一つです。ポジティブ心理学とは、「人生を最も生きる価値あるものにするのは何かに関しての科学的な研究である」と説明されています。その研究範囲は幅広く、まるで大きな傘のようにさまざまな領域にポジティブ心理学の研究は拡大しています。その一領域がメンタルヘルス分野であり、レジリエンスを高める方法として応用されています。


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定番の本から読むことをオススメ

ポジティブ心理学やレジリエンスを学ぶには、ネット情報を検索することが考えられますが、非常に多くの情報が溢れており、それらの情報の正確性も定かではありません。講座やセミナーに参加して勉強することが考えられますが、時間や受講料が必要ですので、まずは自分が興味を持てる書籍を見つけ出し、本にざっと目を通すことから始めることをオススメします。
 
レジリエンスやポジティブ心理学に関する書籍はたくさん出ています。海外で発刊されている良書の翻訳も少なくありません。この記事では、国内外の関連書籍を精読している著者がおすすめできる、定番本と言える10冊をご紹介します。


関連情報レジリエンス関連記事のまとめ


ポジティブ心理学が1冊でわかる本

イローナ・ボニウェル(著)
 

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本書のタイトルのとおり、ポジティブ心理学の全体像が丸1冊で分かってしまう大変ありがたい入門書です。私が知る限り、ポジティブ心理学を最も俯瞰的かつ客観的に解説した本だと思います。

 
ポジティブ心理学の歴史的起源をたどり、改めてポジティブ心理学とは何かをわかりやすく解説しています。これまでの主な研究テーマの概要はもちろんの事、実証済みの応用法と効果は期待できるものの検証はまだ不十分な応用法、コーチングをはじめとするポジティブ心理学の対個人への実践法、ポジティブ心理学の現状と未来予測、功績、更には問題点についても、可能な限り客観的な視点でまとめられています。
 
原書においては初版の刊行から6年を経て第3版目となる今回の内容では、前回の書評で取り上げた「レジリエンス」や「マインドセット」についても新たに加わっています。


「レジリエンス」の鍛え方

久世浩司(著)
 

レジリエンスの鍛え方
逆境やトラブル、失敗やストレスに直面しても立ち直り再起する「レジリエンス」のトレーニングについて書かれた「レジリエンスの教科書」。

 
アメリカ心理学協会は、レジリエンスを「逆境やトラブル、強いストレスに直面したときに適応する精神力と心理的プロセス」と定義しています。より良い人生のためには、逆境にあってもくじけず回復する力、折れない竹のようにしなやかな心を持つことが必要です。レジリエンスとは心のテクニックであり、磨き、鍛えることができるものです。

なぜ、一流の人はハードワークでも心が疲れないのか?

〜実践版レジリエンス・トレーニング〜

久世浩司(著)
 

実践版レジリエンス・トレーニング
なぜ、あの人はハードワークでもイキイキと仕事を楽しんでいるのか?

著者自身が実際に研修やコーチングで使っている「レジリエンス・トレーニング」のノウハウを惜しみなく紹介しています。専門的なトレーニングを受けたくても中々受けられない人や、仕事を通した幸せをもっと追求したいという人たちには是非とも読んでいただきたい一冊です。


マインドセット:「やればできる!」の研究

キャロル・ドゥエック(著)
 

マインドセット
社会心理学や発達心理学、パーソナリティにおける世界的な権威、キャロル・ドゥエック博士の「マインドセット理論」に関する書籍です。博士はポジティブ心理学者ではありませんが、とりわけモチベーションに関して大きな業績をあげてきた彼女の研究は、ポジティブ心理学にも通じるところが多くあります。



レジリエンス ビルディング

ピースマインドイープ
 

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組織におけるレジリエンス研修の導入事例に学ぶ本です。

ポジティブ心理学をビジネスへ応用し、企業にレジリエンス研修を提供するピースマインド・イープ株式会社の本を紹介します。
組織が変化に適応する「予防型・未来志向型」の力であるレジリエンスを強化し成長するためには、構成員一人ひとりのレジリエンスの核となる6要素「信念、人間関係、考え方、専念する力、自己コントロール、良い習慣」を高めることが重要です。


夜と霧

ヴィクトール・フランクル(著)


夜と霧PTG
人生の意義について考えさせられる本です。

本書は当スクールで講師を認定する「SPARKレジリエンス®︎」の土台となる「心的外傷後成長(PTG)」を理解する上で有用です。価値ある人生とは何かを内省する機会をもつ方には、ぜひ一度読んでほしい名作です。
 
著者はヴィクトール・フランクルは、「ロゴセラピー」の開発者として名が知られていますが、博士を世界的に有名にしたのは、「第二次世界大戦時にナチスに強制収容所に連行されるも、その後生き延びた精神学者」としての壮絶な体験です。


HAPPIER

タル・ベン・シャハール(著)
 

HAPPIER
本書は海外でベストセラーとなった「HAPPIER」の翻訳書です。本書は良書でありながら、(出版社や翻訳者には失礼ですが)国内ではあまり読まれていない書籍かもしれません。

 
著者のタル・ベン・シャハー博士を有名にしたのは、何と言っても「ハーバード大学で当時一番人気だったポジティブ心理学を担当した」という事実です。


オプティミストはなぜ成功するか

オプティミスト
ポジティブ心理学に到るまでのセリグマン教授の考えが理解できる良書。

世界中でベストセラーになり、マーティン・セリグマン教授の名を一般にも知らしめた「Learned Optimism」の翻訳書です。初版から20年以上経っているため、古典の域に近づこうとしている本ですが、以前は講談社から発刊されていた文庫は絶版となり、現在はハードカバーとして別の出版社から改訂版として出ています。学習性楽観主義という、新しい分野についての研究事例が豊富に語られた、読んで楽しい一般書です。
私が本書をおもしろいと思う理由は3つあります...
 

世界でひとつだけの幸せ
〜ポジティブ心理学が教えてくれる満ち足りた人生〜

マーティン・セリグマン(著)
 

ポジティブ心理学の創始者セリグマン教授の書いた世界的ベストセラー。全米心理学会会長時にポジティブ心理学を提唱してから約3年後にセリグマン教授が書いた、初期のポジティブ心理学についてまとめられた著作「Authentic Happiness」の翻訳書です。

 
幸福度の研究から楽観性、フロー理論と充実感、強みとしての徳性、そして仕事における満足感と幸せな子供を育てる方法、生きる意味など、多岐に渡ってポジティブ心理学的な研究と考えが記されています。


ポジティブ心理学の挑戦

マーティン・セリグマン(著)
 

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「幸せ」の追求を越えて、「ずっと続く幸せ」をとことん追求した一冊。今回は、ポジティブ心理学の父、マーティン・セリグマン博士の注目の新作「ポジティブ心理学の挑戦」をご紹介したいと思います。

 
前著「世界でひとつだけの幸せ」以降10年間でのポジティブ心理学の進歩には目を見張るものがあります。最先端の研究と応用から知られざるポジティブ心理学の歴史まで、ポジティブ心理学の全貌が明らかにされた必読書であると思います。


久世浩司 

ポジティブサイコロジースクール代表
応用ポジティブ心理学準修士(GDAPP)
認定レジリエンス マスタートレーナー
 
慶應義塾大学卒業後、P&Gに入社。その後、社会人向けスクールを設立し、レジリエンス研修の認知向上と講師の育成に従事。NHK「クローズアップ現代」、関西テレビ『スーパーニュースアンカー』でも取り上げられた。レジリエンスに関する著書、多数。累計発行部数は20万部以上。
 

主な著書
『「レジリエンス」の鍛え方』
『なぜ、一流の人はハードワークでも心が疲れないのか?』
『なぜ、一流になる人は「根拠なき自信」を持っているのか?』
『リーダーのための「レジリエンス」入門』
『なぜ、一流の人は不安でも強気でいられるのか?』
『親子で育てる折れない心』
『仕事で成長する人は、なぜ不安を転機に変えられるのか?』
『マンガでやさしくわかるレジリエンス』
『図解 なぜ超一流の人は打たれ強いのか?』
『成功する人だけがもつ「一流のレジリエンス」』
『眠れる才能を引き出す技術』
『一流の人なら身につけているメンタルの磨き方』
『「チーム」で働く人の教科書』


 

レジリエンスに興味を持たれた方に

「レジリエンス入門」(オンライン勉強会)
2023年3月開講、土曜10:00 - 11:30 全8回


レジリエンス研修講師を目指される方に

「レジリエンス講師認定講座」(東京・九段下会場)
2023年9月23日、24日 10:00 - 18:00