ポール・ブルーム博士
『喜びの根源』
TEDグローバル(2011年7月) 16分17秒
米国の名門イェール大学で心理学を教える教授であるポール・ブルーム博士は、「喜びとは何か」を社会心理学の見地から研究しています。このTEDトークでは、私たちの喜びの感じ方は、その物自体の価値ではなく、私たちの思い込みや心の内側にある条件付けによって変わることを伝えます。
第二次世界大戦中にドイツ・ナチスのヒットラーの右腕でその後継者と目されたゲーリングの実話からこのトークは始まります。美術コレクションの収集家でもあったゲーリングがあるオランダ人から巨額で購入した有名画家の絵は、実は贋作だった。その絵が偽物だったことを知った時、その絵は無価値になってしまった。ほとんど瓜二つの絵だったにもかかわらず、です。
私たちが贋作より原作に高い価値を置くのは当然ですが、それはなぜでしょうか? この心理にブルーム博士は注目しました。彼が伝えたいのは、人は生まれつき本質主義である、ということです。私たちは見たり聞いたりしたものに、そのままダイレクトに反応しない。私たちの反応は、それが誰によって作られたのか、どこからきたのかといった、そのものの制作背景にある時間や労力、創造性といった「歴史」に条件付けされているのだそうです。
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