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伊藤邦一さん
(株式会社リクルート キャリアコンサルティング)


「受講生インタビュー」第五回は、株式会社リクルート キャアリコンサルティングの伊藤邦一さんです。取材は、丸の内教室で講義の前に行われました。

━━━伊藤さん、今日は寒い朝にも関わらず、早めに会場に来ていただいて、ありがとうございました。今日は、伊藤さんに改めてお話をお聞きしたいのですが、よろしくお願いします。

こちらこそ、よろしくお願いします。

━━━まず初めに、伊藤さんが現在関わっておられるお仕事についてお聞きしたいのですが...。

images.jpegクリックでHPに移動私は、リクルート・グループの一つである「リクルート キャリアコンサルティング」で再就職支援を目的としたキャリア・カウンセラーを行っています。ご存知のようにリクルートは「リクナビ」に代表される就職・採用支援が有名ですが、その出口とも言える再就職支援も業務として行っているわけです。


━━━再就職支援というのは、具体的にはどのような職務か、教えていただけますか?

主にセカンド・キャリアのカウンセリングですね。事業縮小や人員削減によって、または早期退職制度を利用して、退職されることになった社員の為に、企業側からの依頼を受けて再就職、つまりセカンド・キャリアへの支援をさせて頂く仕事です。支援をするほとんどの方が初めての転職ですので、不安度が高く、何がわからないのかがわからないという状態です。「入社した日にはこんなことを思いもしなかった」と新たなキャリアを形成するスタート地点でマイナスな感情を持ってこられている方もいらっしゃいます。そのような時に、ポジティブ心理学でいう「レジリエンス(再起力)」の大切さを感じます。


━━━なるほど。そのような逆境に直面された方に、どのように支援されるのですか?

まずは話を聞くことからはじめます。心理的にマイナスの状態からゼロの状態に戻すために、そしてプラスの感情になるまでじっくりと時間をかけて対話をしていきます。不安や失望(マイナスな気持ち)の解消がまず第一です。それからその人が過去にどんな仕事をやってきたのか、達成感ややりがいを感じた時はどのようなシチュエーションだったのか、どんな職業観をもっているのか、などをじっくりと理解していきます。そんなときにポジティブ心理学の知識が役に立ちます。
━━━興味ありますね。どんな知識が活かされるのですか?

相手の心が開きはじめたのを確認してから、さらに気持ちをときほぐす対話をするのですが、そのときに「フロー理論」や「強み」などで学んだ質問をすることがあります。たとえば、先にも言いましたが「今までどんな業務をしている時に、時間を忘れるほど没頭したか」とか「自分の能力が発揮できたと思えるときはどんな時か」などです。すると、ほとんどの人は自分の強みを意識したことがないことに気づきます。そして達成した時の気持ちを思い出し、強みを発見するとそれが自分のものとなる訳です。表情も姿勢も変わってくるのが解ります。


━━━では質問を変えます。クライアントの方と対話をする中で、どんなときが難しいと感じられますか?

やはり、現実や現状をいかに理解して頂くかです。例えば、年収などの条件やライフ・ワーク・バランスなどのこだわりは個人個人異なります。特にお金に関しては、単に個人の労働の報酬という面だけでなく、ご家族の生活に関わってくるところですので、かなり難しいですね。家計も理解して頂かなくてはなりませんので。中々うまく行かなければ、『収入が多いから幸福なのでではなく、幸福になると(=能力や強みが十分に発揮でる環境)収入も徐々に上がってきますよ』と目先の収入ではなく、強みを発揮できる仕事は何か、将来を見据えたアドバイスは良くしています。


━━━たしかに給与の話は難しい。とくに転職したことがなく、世間の相場を知らないとなるとなおさらです。その場合、どうされるのですか?

少し時間は掛かりますが、自分で気づいてもらうのを待ちます。私から「この年収で受け入れて下さい」などと押し切ることはしません。今までもコーチングやNLPなどコミュニケーションの勉強をしてきましたが、これも「いかに自分で気づいてもらうか」の手法を学ぼうとしたものです。そして「お金よりも大切なものは他にある」ことに気づいてもらい、お金にこだわらなくなると、前に進みます。


━━━なるほど、それは経験豊富な伊藤さんだからこそできる技かもしれませんね。先ほどコーチングとおっしゃっていましたが、ポジティブ心理学コーチングに興味をもたれたのはその流れですか?
実はきっかけは、あるクライアントと世間話をしていたときにあります。その人はNLP講師もされているのですが、「これからはポジティブ心理学が来る!」と私に勧めてくれたのです。そこで、日本ポジティブ心理学協会の勉強会に参加し、スクールのことを知り、受講することに決めました。


━━━では、今後ポジティブ心理学を学ばれてされたいことがあれば、お聞かせ下さい。

先ほどリクルートは働く入り口から出口まで業務範囲としてあると言いました。私も今51歳で、定年まで後14年ありますが、リクルートの仕事の中でまだ「入り口」をやっていないことに気づきました。これは株式会社リクルートキャリアが行っている業務ですが、新卒や若年層の就職支援をしっかりしないと日本がダメになるという危機感を最近もっています。

━━━というと?
現在若い人の就職率は60~70%ですが、大学全入時代で大学は誰にでも入れ、卒業後も会社に寄り添う安定志向の人が多い。ただ、意識を変えなくてはいけないと思います。現場から見るとミスマッチが起きている。たとえば学生が行きたがらない中小企業は人が足りなくて困っていることを知っています。このままじゃ日本はまずい、という使命感があります。だからポジティブ心理学を活かしたコーチングで1対1の支援をし、同時に自分の経験も豊富なセミナーとワンセットで若い人に向けてまだやっていない領域で支援をしていきたいと考えています。
━━━素晴らしい大義ですね。今日は、ありがとうございました。