人生100年時代にキャリアを考える オススメ本 7選【2024年版】
キャリア心理学を学ぶための良書を紹介
人生100年時代にキャリアを見直したい方へ
現代は「人生100年時代」とも言われる長寿の時代を迎えています。
定年は65歳が一般的ですが、私はできるだけ長く現役で働き続けたいと考えています。理想は75歳までイキイキと働くことです。その方が「自分が社会の役に立っている」と感じられ、自己肯定感を保つことができると思います。
また、毎日働くことで、元気に暮らせると感じています。コロナ禍で家に閉じこもり体調を崩した経験から、「外で仕事をする方が自分にはあっている。健康でいられる」と実感しました。
さらに、収入があることで金銭的にゆとりが生まれ、"経済的安心感"を得られます。その反対の"経済的不安感"は幸福度を下げる要因となります。大金持ちになる必要はありませんが、幸せに暮らすためには、やはり経済的安心感は不可欠だと考えます。
長く現役で働くために早めの準備を
では、どうすればいいのでしょうか? その答えを示してくれる本は多くはありません。お手本となる人もあまりいません。自分で考えて実行するしかないのです。
しかし、75歳まで長くイキイキと働きたいのであれば、そのための計画は早めに立てるべきです。シニアになっても社会から必要とされる人材でいるためには、自分の価値を高める準備が必要です。
参考になる情報は存在します。キャリアに関する心理学の本がその一つです。これらの書籍は、人生100年時代にどのようにキャリアをデザインするか、心理学に基づいた知識とヒントを提供してくれます。
創造的に自分に適応した仕事をクラフトする
さらには、本記事でも紹介する『心理学的経営』の作者である大沢武志さんが伝える仕事における「3つの適性」である「職務適応」「職場適応」「自己適応」に合致したキャリアを送るには、自分に最適な仕事を創造的に作り上げる(クラフトする)スキルが役に立ちます。「ジョブ・クラフティング」はその一つです。
人生100年時代を迎える今、キャリアを見直し、充実した長寿社会を生き抜くために、早めの準備を始めましょう。
目次
LIFE SHIFT(ライフ・シフト) 100年時代の人生戦略
https://www.yodobashi.com/product-detail/100000086600468883/
人生100年時代の準備は早急に始めるべきです。リンダ・グラットンとアンドリュー・スコットの著書『LIFE SHIFT: 100年時代の人生戦略』は、長寿化に対応した生き方と働き方を提案しています。私がこの本を再読し、多くの新しい発見を得たのは50歳を迎えた時でした。
特に心に響いたのは、長い人生を豊かにするために必要な「3つの資産」の概念です。
生産性資産は、スキルや知識、人間関係を指し、仕事での成功と高い生産性を支えるものです。信頼できる仲間とのネットワークや良好な評判も生産性資産に含まれ、キャリア全体を通じて重要な役割を果たします。
活力資産は、肉体的・精神的な健康と幸福感を維持するための基盤です。脳の鍛錬や前向きな友人関係がこれに寄与します。新しい挑戦や学びを通じて脳の活力を保ち、前向きな人間関係がストレスを軽減し、ポジティブな感情を育みます。
変身資産は、人生の変化に対応するための資産です。自己認識、多様なネットワーク、新しい経験に対するオープンな姿勢がこれに含まれます。多様な人的ネットワークは変身を促進し、自己再生のモデルとなる人を見つけることができます。
「るつぼの経験」という試練を乗り越える体験も、変身資産の一部です。これらの経験を通じて自己認識を深め、感情的な成長を遂げることができます。
さらに、長寿化に伴う経済的な準備も必要です。中年期は金融判断能力が最も高まる時期であり、この時期に資金計画を立てることが重要です。柔軟な働き方とジョブクラフティングのスキルを身につけることで、長期的な経済的安定を図り、安心して老後を迎えることができます。
結論として、人生100年時代においては、生産性資産、活力資産、変身資産という無形資産を早期に形成し、柔軟な働き方と計画的な資金管理を実践することが必要です。これにより、長い人生を豊かに生きる準備を整えることができます。
LIFE SHIFT2(ライフ・シフト2) 100年時代の行動戦略
https://www.yodobashi.com/product-detail/100000086601462315/
『LIFE SHIFT2 100年時代の行動戦略』は、リンダ・グラットン教授らによるベストセラー『LIFE SHIFT』の続編です。原書のタイトルは「The New Long Life」で、前作同様、人生100年時代における生き方やキャリアのあり方を探求しています。
本書では、3ステージの人生からマルチステージの人生への移行が必然であると述べています。この変化は、「仕事とは何か」「どのように働くか」「どのようにキャリアを描くか」「老いるとはどういうことか」といった根本的な問いに対する答えを変えるといいます。
特に強調されているのは、老い方には個人差があり、それは事前の準備に大きく依存するという点です。今の行動が未来の自分に影響を与える「再帰性」を持つという考え方が示されています。
たとえば、資産運用においては「複利の魔法」が働きます。「長期・分散・積立」がうまくいく資産運用の秘訣であり、時間を味方につけることで大きなリターンを得られるからです。同じことが健康にも言えます。私は50歳を過ぎていますが、100歳まで生きることを考えれば、今健康に投資する意義は非常に大きいのです。今日の運動や健康的な食事、健康診断が、年を重ねたときに大きな結果となって返ってくるのです。
また、年を取ることに対する「考え方・捉え方」も重要です。年齢に対する固定観念は、シニアへのネガティブな偏見だけでなく、未来の自分に対する偏見も生み出します。研究によれば、年齢に対して悲観的な人は、加齢による否定的な経験をする確率が高くなり、健康が悪化したり孤独に苛まれたりすることがあるそうです。そうならないためにも、年を重ねることに対してポジティブでいられるように考えを柔軟にしなやかでいなくてはいけません。油断すると、ネットやマスコミの否定的な意見に負の影響を受けてしまいます。
さらに、脳の老いに関しても神経科学の研究が進んでおり、脳は適切に訓練し、正しく用いれば「神経可塑性」によって能力を取り戻すことができます。年齢を重ねた人が新しいことを学べないのは、老いているからではなく、新しいことを学び続けてこなかったからなのです。
この本は、受け身で年を取るのではなく、主体的に年齢を重ねることの重要性を教えてくれます。年を取ることへの柔軟な考え方や捉え方を持ち、老後の資産だけでなく健康やセカンドキャリアに向けて早めに投資することの大切さを気づかせてくれる一冊です。
働くひとのためのキャリア・デザイン
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元神戸大学の金井壽宏教授による「キャリア・デザイン」に関する本は、キャリアの節目に自分のことや仕事の世界について考えたいと思っているすべての人に向けて書かれています。この新書は心理学研究を多く取り入れた内容となっています。
金井先生は数多くの書籍を執筆していますが、私はこの本が最も好きです。MITのエドガー・シャインの研究をはじめ、ダグラス・ホール、ウイリアム・ブリッジズ、日本人に人気のジョン・クランボルツなど、キャリアコンサルタントの教科書に登場する著名な心理学者の理論が豊富に紹介されています。
本書の情報量は圧倒的ですが、読後に「自分もキャリアをデザインしてみよう」と思えるのは、作者の個人的なメッセージが読者の心に響くからです。なぜなら、本書は金井先生がご自分の父と長男に捧げたものであり、キャリアデザインが若者だけでなく、定年を迎えたシニアの方を含め、人生の節目に直面したすべての人に必要なスキルであると考えているからです。
本書の最後には、金井先生のキャリア・デザインに関する「持論」が4つのステージから成るモデルとして示されています。
- キャリアに方向感覚を持つ: 大きな夢を抱き、現実的に吟味する。
- 節目のデザイン: 人生や仕事の節目では、周囲に流されず、自分の得意なこと、やりたいこと、意味を感じることを自問し、キャリアを自己決定する。
- アクションの大事さ: キャリアの方向性を自己決定したら、その方向に力強い最初の一歩を踏み出し、持続する力を持つ。良い我慢をしながら、アクションを繰り返す。
- ドリフトしながら偶然を楽しむ: 次の転機まで自然に流されながら、偶然の機会を取り込み、生かす。
このようにしてキャリアをデザインしながら、80歳になるころにはエリクソンの言う最後の発達課題である「統合」を成し遂げ、「うまくいかなかったこともあったけれど、まるごといい人生だったなあ」と語ることができるようになりたいものです。
心理学的経営 個をあるがままに生かす
https://www.yodobashi.com/product-detail/100000086600870816/
私がこの本を知ったのは、現在リクルートで経営をされている幹部の方に勧められたのがきっかけでした。しかし、この本は1993年に出版された後、絶版となり、入手が困難でした。リクルート社内でも一部の人が興味を持ち、古本屋で一冊を手に入れてコピーして閲覧していました。(私もそのコピーを一部いただきました)
四半世紀が過ぎた2019年に、この本は電子書籍とプリントオンデマンドの形式で復刊され、多くの人が目にすることができるようになりました。リクルートが再上場し、時価総額が日本のトップ10に入るほどの企業価値を認められ、その創業者である江副浩正氏とリクルート独自の個を尊重する経営が注目されたことも一因でしょう。
著者の大沢武志氏は、リクルート創業時に主に人事担当役員を務め、リクルートの人事制度と組織風土基盤を構築された方です。出身校は江副氏と同じ東京大学の教育学部で心理学を学び、リクルートに入社した後も産業心理学の専門家として東大で教鞭を執り、産業組織心理学会の理事も務められています。
大沢氏は、多くの学生が受ける適性検査「SPI」を開発しています。また、本書の中では、若い人に再注目されて人気を博しているパーソナリティテスト「MBTI」の日本国内への導入にも中心人物として関わった様子が描かれています。リクルート社員でなくても、多くの人が大沢氏の影響を受けているのです。
本書では、MBTIの元となったカール・ユングの研究をはじめ、マグレガーのX-Y理論、ハーズバーグの動機付け要因と衛生要因、ロックのモチベーション理論、ロジャースのエンカウンターグループ、レヴィンの集団力学、フェスティンジャーの認知的不協和など、心理学の教科書に登場する主要な研究者が次々に紹介されます。そして、教科書を読むよりも大沢氏の説明はとてもわかりやすいので助かります。
大沢氏が提唱する「心理学的経営」を一言で表現するのは難しいですが、『個をあるがままに生かす』経営と言えます。それは人間をあるがままにとらえ、人間を大切にする経営であり、一人ひとりの人間を尊重する、つまり「個性」を尊重する経営です。それが企業で働く人々の自己実現につながり、豊かな人生を実現するという最終ゴールに導いてくれるのです。
そして、大沢氏のライフワークでもある「企業組織の活性化」については、企業を戦略的に活性化するための5つのポイントが説明されています。
1. 採用 新しい人的資源を調達することが組織活性化には極めて重要。
2. 人事異動 人事異動の頻度の高い組織は明らかに活性度が高い。
3. 教育 自己革新能力(グラットン教授の「変身資産」)の開発が重要。
4. 小集団活動 小集団であれば自律的・創造的に活動することが可能。
5. イベント ある種のお祭りを組織内にプログラム化。
そして個をあるがままに生かし、自己実現をするためには「3つの適性」が必要だと大沢氏は伝えます。
職務適応 仕事に必要な能力があり、会社に貢献し役立つか?
職場適応 職場の人間関係的風土に馴染めるか?
自己適応 自分の内面にある価値が仕事や職場で実現できるか?
これら3つに適応できれば、幸せで充実した仕事生活を送ることができるでしょう。
キャリアを考え直す時には、本書で紹介されているMBTIなどのツールを活用し、自分の性格や価値基準を理解した上で、どんな仕事が向いているのか、どんな職場なら居場所を感じられるのか、自分の価値観を曲げることなく働けるのはどんな仕事でどんな人たちか、といったことを見つめ直すと良いでしょう。
自分らしいキャリアのつくり方
https://www.yodobashi.com/product/100000086600248767/
キャリア論の第一人者である慶應義塾大学の高橋俊介教授の本を紹介します。高橋先生は数多くのキャリア関連の書籍を出版されていますが、本書はエッセイ風でとても読みやすく感じました。キャリアに関する44のメッセージで構成されており、キャリアの節目に自分のキャリアを見つめ直したいと考える際に、気軽に読んでインスピレーションを得ることができると思います。
高橋先生は、本書の中で米スタンフォード大学のクランボルツ博士を日本に最初に紹介したと述べています。クランボルツ博士は「計画的偶発性理論」で有名です。多くの人はキャリアの目標を立て、そこから逆算してキャリアをデザインしますが、予定通りにいかないことがほとんどです。アメリカの研究では、キャリアの80%は偶然の出来事によって左右されることがわかりました。
興味深いのは、偶然が起きるのをただ待つのではなく、偶然のチャンスを引き寄せるために計画的に行動し活用するための習慣を持つことが重要だという点です。
例えば、ネットワーキングの習慣です。会社内でも同僚や他部署の人と定期的に交流し、新しい人脈を広げることで、思いがけないチャンスに出会う可能性が高まります。また、社外でも業界イベントやカンファレンスに積極的に参加することで、業界の最新情報を得たり、新しい人と出会う場に参加することで、キャリアの機会を広げます。
次に、継続的な学習の習慣です。リスキリングが政府から推奨されていますが、新しい技術や知識を常に学び続けることで、自分の市場価値を高め、予期せぬチャンスに対応できるようにします。研修や外部のセミナーに積極的に参加することも、自分のスキルセットを広げます。
そして、新しいチャンスに柔軟でオープンな姿勢を保つ習慣です。新しいプロジェクトや役割に挑戦することで、新しいスキルや経験を得る機会を作ります。さらに、柔軟性を持ち、変化に対してオープンでいることで新しい状況に適応する力を養います。これはレジリエンスに通じるスキルです。
また、高橋先生は本書でエドガー・シャインの理論を紹介し、自分のキャリアの背骨となるものを見出すためには、一つのテーマをライフワーク的に追究していくことが重要であると伝えています。
高橋先生自身も、大学時代は工学部の理系で、その後マッキンゼーでコンサルティングの職に就きましたが、自身の中でずっと気になっていたテーマである「人にとって働く意味は何なのか」というテーマを研究すべく大学に転職し、以降のキャリアで仕事の意義をライフワークとされています。
自分が熱意を感じるライフワークを続けながら、偶然を誘発する良い仕事の習慣を持ち、キャリアの節目で素晴らしい機会を迎えることは、長きにわたるキャリアライフにおいて有益な姿勢だと考えます。
キャリア・アンカー〈1〉セルフ・アセスメント
https://www.yodobashi.com/product-detail/100000009001347625/
米・MITの著名なキャリア研究者であるエドガー・シャイン名誉教授が提唱する「キャリア・アンカー」を理解し、自己評価するためのテキストブック形式の19ページの小冊子を紹介します。人生100年時代にキャリアを考える際の振り返り・自己分析にぴったりのツールです。シャインを師匠とする金井先生が翻訳を担当しているため、内容も信頼できます。
シャインは、キャリアを選択する際に、その人が最も大切にしている価値観や自分らしい欲求を「キャリアアンカー」と定義しました。アンカーとは「錨」を意味しますが、先述した高橋先生はこれを「キャリアの背骨」と解釈しています。金井先生は本書のあとがきで、「キャリアを歩むうえで、どんなことがあってもギブアップしたくないほど自分が大切にしているもの」と述べています。この説明は、「錨」という表現よりもわかりやすいと感じます。
本書のアセスメントは40の問いで構成されており、その結果から8つのキャリア・アンカーのカテゴリーのうち、自分に当てはまるタイプを自己分析できます。
まず、最初の2つのアンカーは「専門・職能別能力」と「経営管理能力」の2つのコンピタンスです。エンジニアや研究者など、自分の専門性に特化した仕事に向いているのか、あるいは経営者やマネージャーとして組織全体を管理しリーダーシップを発揮することを重視するのかがわかります。
次の4つのアンカーは動機や欲求を軸にした「自律・独立」「保障・安定」「起業家的創造性」「奉仕・社会貢献」です。自律タイプはコンサルタントやフリーランスに向いており、保障タイプは公務員など終身雇用制度のある仕事に適しています。起業家タイプはスタートアップや新規事業開発に関心が高く、奉仕タイプは医師や教師、NPO職員に向いています。
次は「純粋挑戦」です。英語の"ピュア・チャレンジ"の響きがわかりやすいですが、常に新しいチャレンジを求め、難しい課題に挑戦し、それを克服することに喜びを見出すパーソナリティ特性を表します。
最後は「生活様式」です。キャリアとは関係ないものの、自分と家族のライフスタイルを何よりも重視し、ワークライフバランスを確保できる職業を選ぶタイプです。
私もこの記事を執筆するにあたり10年ぶりにキャリア・アンカー・アセスメントを行いました。前回と共通する点が多かったものの、異なる点も見つかりました。自律と専門性の高い仕事がアンカーであることは変わりませんが、10年前と比べて起業家タイプの傾向が減っていました。10年前にビジネスを立ち上げて、その過程が非常に大変だったため、起業家的な願望が減ったのかもしれません。また、自分より優れた起業家経営者と仕事をする機会を得て、自分の強みは新規立ち上げではなく別の領域にあると気づいたことも一因でしょう。その結果、自分のキャリアの基本の立ち位置を調整することにつながりました。
人生100年時代に長く充実したキャリアを送るには、自分の背骨となるものを定期的に確認し調整することが大切です。ぜひ皆さんも時間のあるときにキャリア・アンカー・アセスメントを行ってみてください。
プロティアン 70歳まで第一線で働き続ける最強のキャリア資本術
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最後におすすめするのは、法政大学キャリアデザイン学部の田中研之輔教授の著書『プロティアン』です。副題「70歳まで第一線で働き続ける最強のキャリア資本術」に惹かれて、この本を手に取りました。
プロティアン・キャリアとは、ボストン大学のダグラス・ホール教授が提唱したもので、「自分で変化に対応し、キャリアを選択する」ことを意味します。プロティアンという言葉は、ギリシャ神話の変幻自在な神様プロテウスに由来し、この神様のように変化に応じて自由に自分の姿を変えることをメタファーとしています。この考え方は、年齢に応じてキャリアを自在にデザインすることを目指しています。
本書では、プロティアン・キャリアの3つのポイントがまとめられています。
- キャリアは個人が創造するものであり、組織が管理するものではない:
キャリアの主体は個人であり、自らの意思で築き上げていくものです。 - キャリアには社会的な成功や失敗はなく、「心理的成功」が重要:
仕事の報酬は、目標が達成されたときに得られる内面的な満足感、すなわち「心理的成功」で測られます。 - 仕事には遊びの要素があり、生活との統合が可能:
仕事は楽しみながら行うことで、生活全体と調和させることができます。
人生100年時代においては、リンダ・グラットン教授が述べる「変身資産」、すなわち変身し続ける経験と技術が重要となります。私はこの「プロティアン・キャリア」という考え方に強く共感します。自分の変身資産を増やし、柔軟なキャリアをデザインしていきたいものです。
執筆者の紹介
久世浩司
ポジティブサイコロジースクール代表
応用ポジティブ心理学準修士(GDAPP)
認定レジリエンス マスタートレーナー
当スクール代表の久世浩司は、ポジティブ心理学とレジリエンスを専門にしています。慶應義塾大学卒業後、P&Gに入社し、その後は社会人向けのスクールを設立。レジリエンス研修の認知向上と講師の育成に取り組んでいます。NHK「クローズアップ現代」や関西テレビ『スーパーニュースアンカー』などでも取り上げられ、著書による発行部数は20万部以上。研修・講演会の登壇は上場企業から自治体・病院まで100社以上の実績があります。
主な著書
『「レジリエンス」の鍛え方』
『なぜ、一流の人はハードワークでも心が疲れないのか?』
『なぜ、一流になる人は「根拠なき自信」を持っているのか?』
『リーダーのための「レジリエンス」入門』
『なぜ、一流の人は不安でも強気でいられるのか?』
『親子で育てる折れない心』
『仕事で成長する人は、なぜ不安を転機に変えられるのか?』
『マンガでやさしくわかるレジリエンス』
『図解 なぜ超一流の人は打たれ強いのか?』
『成功する人だけがもつ「一流のレジリエンス」』
『眠れる才能を引き出す技術』
『一流の人なら身につけているメンタルの磨き方』
『「チーム」で働く人の教科書』
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日時:2024年9月7日(土)10:00 - 18:00
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