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【書評】ごきげんな人は10年長生きできる
 ポジティブ心理学入門

坪田一男(著)



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アンチエイジングの研究者が書いたポジティブ心理学入門書

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今回は、眼科医で、アンチエイジング医学の研究・普及に取り組む坪田一男氏の「ごきげんな人は10年長生きできる―ポジティブ心理学入門」を紹介いたします。

■アンチエイジングとポジティブ心理学

坪田氏は、アンチエイジング医学研究の一環として「百寿者」インタビューを行い、「ごきげんだからこそ健康で、長生きし、幸せになれる」と考えてきました。
この考えを科学的に裏付けるものがポジティブ心理学です。

「幸せと長寿」の関係については、心理学者ほか経済学者や社会学者らによる研究論文が発表され、「幸福な人は長生きする」ことが示されています。

本書では、そうした科学的に証明されている幸せと健康、長生きに関する数々の研究成果と、「幸せになるための方法」=「アンチエイジングの実践法」としての食事や運動などのテクニックを紹介しています。

また、厚労省や内閣府などの調査から日本人の幸福度や長寿、遺伝子などについて考察されており、とても興味深いところです。


■アンチエイジングと幸せに効くテクニック


アンチエイジングと幸せに効く食事法に、腹八分目、低GI値を基本とする「カロリス(カロリー・リストリクション)」があります。
※GI値:食品を食べたときの血糖値の上がりやすさを数値化したもの

私たちがよく耳にする「疲れたときには甘いもの」や「肉より野菜」などは実は誤解であり、必ずしも身体によいことではありません。
血糖値を急上昇・急降下させたり、たんぱく質が不足したりすると、老化を促進するだけでなく、うつ症状を引き起こす原因にもなります。

本書を通して、「食事」は身体や心、そして幸せにも影響するものであり、何をどのように食べるか、日々意識的に考え選択をすることが大切なのだと知ることができます。


■「ごきげん」とは


国語辞典には、「きげん:愉快か不快かという気分。多くは『ご』をつけていい気持」と記されています。(岩波国語辞典第7版)

インターネットの類語辞典では、さらにわかりやすく表現され、言葉が持つ明るさやエネルギーを感じることができます。

「良い心持ちでいるさま、良いことがあって楽しくなった気持ちのこと」
「快い・気分がよい・快調の・心地良い、ウキウキ気分・ルンルン気分・心弾む気持ち・天にも昇る思い・有頂天・嬉しい気持ち・幸せな気持ち・舞い上がった気持ち・上々な気分・・・・・・」 (Weblio類語辞典 http://thesaurus.weblio.jp/)

坪田氏は、幸せな人生を送る戦略として「どんなときでもごきげんを選択する」と決めているそうです。

「悲観主義は気分だが、楽観主義は意志である」

フランスの哲学者の言葉が引用されています。
「幸福に生きる」というと難しく感じられますが、「ごきげんでいる」ことは、比較的容易に自分自身の意思でコントロールできるのではないでしょうか。

ポジティブ心理学とはどんなものか、よりよく生きるにはどうすればよいかを親しみやすく教えてくれる1冊です。


目次

はじめに 「幸せ」がサイエンスになった!
第Ⅰ章 幸せとはなんだろう
第Ⅱ章 幸せな人は長生きする~Happy People Live Longer~
第Ⅲ章 科学が解き明かした幸せの法則
第Ⅳ章 実践!幸せになる方法①心のエクササイズ
第Ⅴ章 実践!幸せになる方法②食事のテクニック
第Ⅵ章 実践!幸せになる方法③運動のテクニック


2013年11月26日
中川由美子(ポジティブ心理学コーチング課程修了)